緑水会からのお知らせ
アニマルセラピー再開します!
2022-05-10
オススメ
アニマルセラピー再開します!
当法人の桜の里では5年以上前から帝京科学大学アニマルサイエンス学科協力のもと、アニマルセラピーを行っていました。この二年間コロナを理由に行えませんでしたが、そろそろ再開しようと思います。
ところで皆さんはアニマルセラピーをご存知でしょうか?
アニマルセラピーは、医療従事者が治療の補助として用いる動物介在療法と、動物とのふれあいを通じた生活の質の向上を目的とする動物介在活動に分類されます。
我々が行うアニマルセラピーは動物介在活動で、お年寄りが犬や猫、ウサギやヤギなどの動物と触れ合うことで、喜び、癒し、やすらぎ、心の安定等を得られることを期待するものです。
また、お年寄り自ら動物のお世話をすることで、いつもは他人に支援されている立場であるお取り寄りに、自尊心を取り戻していただくきっかけになるかもしれないと考えています。
一般的にアニマルセラピーには慰問型と飼育型の二種類あり、桜の里では慰問型を行っていました。
桜の里で行われた際は、普段は反応も表情も乏しく、殆どしゃべることも、歩くことがなかったお年寄りが、動物と触れ合うことで、目が輝き、笑顔が出て、声も発し、車椅子から立ち上がる姿を何度も見てきました。大変感動しました。
今回アニマルセラピーを再開するにあたって、桜の里から紡木長屋に場所を移すことにします。より多くのお年寄りが参加できるよう、また足湯のある芝生の庭も使い、外でも出来るようにしたいと思います。
場所は紡木長屋のカフェ、会議室、テラス、また天気が良ければ芝生の庭も使う予定です。
帝京科学大学の学生さん達に、モルモット・ハムスター・スナネズミ・カメ・トカゲ・ヘビ・カイコなどを持ち込んでいただき、設営した動物ふれあいブースを時間帯内で自由にめぐっていただくイメージです。また各ブースに待機している若者とも交流していただきます。
また今後は慰問型だけでなく、飼育型も考えています。具体的には施設で動物(犬や猫)を飼いたいと思います。早ければ今年中に飼い始めるかもしれませんよ。最初は長屋の事務所やカフェで犬を飼うことを考えています。それも帝京科学大学に、きちんとしつけを受けた動物を紹介してもらいます。
将来的にはユニット内でも飼えればベストでしょう。お年寄りが動物と暮らすことは家では当たり前のことです。老人ホームに入ることで、諦めなければならないなんて寂しいです。人に合うことも、外出することも、色々な趣味活動も、動物を飼うことも。それらが老人ホームに入居しても、継続して出来れば素晴らしいことだと思います。
尚、生活支援員の負担軽減も考慮し、参加するお年寄りの送迎を学生さんにも協力してもらうつもりですが、支援員の皆さんも大いに参加し、一緒に楽しんでくださいね。
緑水会 理事長 上條貢司