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「ユニットケアの効果は?」大学生の調査に協力します。
2022-06-07
注目
3大学の合同調査に協力
6月23日から近畿大学、京都大学、東北工業大学の学生さんたちが合同で、紡木長屋に調査に来ます。
目的は、「従来型特養から個室ユニット型特養への建て替えが与える影響」を明らかにすることです。
今回で4度目の調査になりますが、緑水会はこれからも、この調査に積極的に協力していきます。

尚、前回の調査は
「従来型から個室ユニット型特養への建替えが介護職員の行動とケアに及ぼす影響」
「特別養護老人ホームの生活と介護における空間利用と行為の分析 ~建て替え前後での調査結果の比較考察を通して~ 」
の二つがテーマでした。

 調査の結果を簡単に説明しますと、
①会話は、間接介助に伴う会話、特に食事関係の介助に伴う会話の割合が増加したほか、全体として、日常会話の割合が増加した。ユニット化によって、介助行為をしながら会話をしやすい環境が整ったこと、職員や入居者が顔を合させやすい環境になったことに起因すると考えられる。
②移動・連絡回数の減少など効率化が図られたことにより、介護職員の身体的負担が全体的に減少した。
③長い時間一人でユニットを担当することに対する悩みは、建て替え直後に増加したが、建て替え2年時には減少していた。
④ユニット型施設に対する意見としては、入居者とゆっくり関われるようになった、身体的負担が減少したといった肯定的な意見があった一方で、忙しくてゆっくり時間をとれないなどの否定的な意見もあった。
などです。

大学側としては、これからも継続して調査をしていきたいとのことで、緑水会としても全面的に協力していきたいと思います。
以前にもお伝えしたように、従来型の特養をユニット型の特養に建て替えたケースは全国的にはまだ珍しく、それを対象とした調査は大変貴重です。
この調査によって、ユニットケアの利点と課題を明らかにすることは、緑水会だけでなく、福祉業界にとっても大変重要なことです。

緑水会としては、これらの結果を踏まえて、現在の問題点を明らかにし、ケアの質の向上、職場環境の改善、職員の負担軽減、今後のケアのあり方や、緑水会の運営方針の参考にしたいと考えています。
 
緑水会 理事長 上條貢司

社会福祉法人 緑水会
〒409-0123
山梨県上野原市大野2367-1
TEL.0554-20-6123
FAX.0554-66-3375
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